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神鍋の歴史

Kannabe History

神鍋の象徴ともいえるスキー場、神鍋火山の歴史についてまとめました。
神鍋高原には、関西で一番歴史のあるスキー場があります。

01.スキー場誕生から国体開催までの軌跡

冬になると積雪2メートルにもなる神鍋高原にスキーを取り入れたのは、大正12年(1923年)当時西気村長だった中島久太郎氏でした。

同氏は「神鍋山は立派なスキー練習場になる」と考え、すぐに行動に移します。

スキーを買い求め、何度も協力者とともに調査に出かけスキー場開発の構想を固め、徐々に地元の人たちも関心を持ち始め、大正13年3月ごろには神鍋高原で手製の道具を使ってスキーを楽しむ人たちの姿がありました。

スキーが取り入れられてから約半世紀の間、ゲレンデ、リフト、駐車場、道路の整備とスキー場の組織的な開発が進み、暖冬の年を除けば入山者は順調に増加した。

昭和4年には名実ともに関西第一のスキー場に発展した神鍋は、
一流の選手の講習会が開かれるなど、その後も発展を遂げていきました。

そして開場から30年あまり経過した昭和32年、関西初となる「第12回国民体育大会冬季大会スキー競技会(国体スキー大会)が開かれました。

大会は大成功を収め、一流のスキー場として全国にも知られるようになりました。

(全国の選手の意見「こんなに素晴らしいスキー場があったのか!」と驚いた)
(ジャンプ台もあり「無駄がなく非常に効率が良い」と好評だった)

この実績から8年後の昭和40年にも国体スキー大会が開催され、これに伴い一般スキーヤーの数も急激に増えた。

(昭和30年代スキーシーズンになると京阪神方面から休日には1日1万人を超えるスキーヤーが国鉄を利用して神鍋を訪れ江原駅は終日乗客でごったがえしていた。)

1980年頃の神鍋高原

現在、営業されているスキー場は3つですが、全盛期の頃には、アルペンローズスキー場 (2001年シーズンを休止後、廃止)、神鍋ファミリースキー場、北神鍋スキー場、名色スキー場(2009年シーズンを最後に廃止)など、たくさんのスキー場が営業されていました。

02.神鍋火山群の歴史

神鍋火山群

神鍋高原で見つかっている6つの火山は、いずれも主に玄武岩の溶岩やスコリアを噴出した火山で、カリウム-アルゴン法(K-Ar)(※)による年代測定や溶岩の重なる順序などから、約70万年前の西気火山の活動に始まり、以後大机(おつくえ)火山、ブリ火山、太田火山、清滝(きよたき)火山へと続き、最も新しい神鍋火山の噴火まで断続的だったことがわかっています。玄武岩の溶岩は流れやすいため、稲葉(いなんば)川に沿って円山川まで溶岩流となって流れ下りました。

神鍋山(神鍋火山)

近畿地方では、最も新しい火山で、頂上部の標高は469.5m、山の麓に立つと120m位の高さに見えます。
神鍋山の頂上部には、周囲750mの噴火口がきれいに残っており、深さは50mもあります。山の西南麓には、砂利(スコリア)を採集した痕があり、そこの断面を観察すると、神鍋山がこのようなスコリアが積み重なっきたことがわかります。
神鍋火山のスコリア層は、約25,000年前に降り積もった姶良(あいら)火山灰(※)の上を覆っています。また、日高町伊府(いぶ)では、溶岩流の上部から約10,000年前に使われた縄文時代の石器が見つかっています。これらのことから、神鍋火山の噴火は今から25,000年前より後で、10,000年前より前だったことがわかります。神鍋火山は、神鍋火山群の中でも最も多く溶岩を噴出しており、円山川まで達しています。神鍋火山の周囲を歩くと、噴火の際に飛び散ったマグマが冷えて固まった大小さまざまな大きさの火山弾を目にすることができます。

神鍋高原の一帯には、赤褐色でごつごつした穴の多い岩石がよく見られます。これはスコリアと呼ばれ、神鍋火山群の噴火の際に飛び散ったマグマが冷えて固まったものです。穴が多いのはマグマが発泡してガスが抜けたためです。火口から飛び出したスコリアは周りに降り積もり、神鍋山や大机山のような火山(スコリア丘)をつくりました。

※カリウム-アルゴン法(K-Ar)

岩山に含まれている放射性の元素は弱い放射能を出して、別の元素に変化していきます。その割合は元素によって決まっているので、岩石ができた時にあったはずの元素の量と、変化してできた元素の量がわかれば、その石が何年前にできたかわかります。このうち放射性のカリウム(40K)の半分がアルゴン(40Kr)に変化するのに約12億年かかることを利用したものをカリウム-アルゴン法といいます。

※姶良(あいら)火山灰

今から約25,000年前、鹿児島県南部(現在の鹿児島湾の部分)で大噴火が起こりました。それによって噴火した火山灰は偏西風に乗って全国各地に降り積もり、神鍋高原でもその厚さは20cm以上に達します。この火山灰には、火山ガラスが多く含まれ、他の火山灰と区別が容易なことから、地層、地質の年代を決めるための資料としてよく利用されます。