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地域共同基金1% for Local トークセッション及びワークショップのレポート

地域共同基金1% for Local 及びトークセッション/ワークショップのレポート

開催概要
日 時:2024年12月4日 一部 10:00〜12:00 二部 13:00〜16:00
会 場:道の駅「神鍋高原」(兵庫県豊岡市日高町栗椿野59-13)
主 催:一般社団法人日高神鍋観光協会
共 催:ハチドリ電力(ハチドリソーラー株式会社)
映 像:地域共同基金 1% for Local ビジョン構想発表会・フォーラム記録映像

第一部 :ビジョン構想発表会

神鍋高原ゆきみらい100年宣言と行動計画とこれまでの活動報告
 日高神鍋観光協会では、「神鍋高原ゆきみらい100年宣言」の発表以降、これに基づいた「神鍋高原ゆきみらい行動計画」の策定と実行に取り組んでまいりました。
2024年6月には、多くの企業の皆様にご参加いただき、「サステナブル展示会」を開催いたしました。なかでも、ハチドリ電力様との出会いは私たちにとって大きな転機となりました。
 展示会後の対話や協議を通じて、私たちのビジョンとハチドリ電力様の理念が共鳴し、協働することで行動計画の実現力をより高めることができると確信いたしました。 その後、委員会メンバーとハチドリ電力様との間で綿密な打ち合わせを重ね、神鍋高原を起点に全国でのモデルケースとなるような取り組みの構想と実装を検討してまいりました。
 構想を進めるにあたり、地元住民の皆様に対する説明会も複数回実施し、ご理解とご協力をいただきながら、このたびの構想発表会に至っております。 サステナブルな観光地を目指すにあたり、「まず何から始めるべきか」「どのような取り組みが効果的で地域に根付くのか」という問いに対し、私たちはその一つの答えとして「電気の選択」に注目しました。
 これは、日常の中で誰もが比較的容易に実践できる行動であり、持続可能な社会の実現に向けた第一歩となるものです。 私たちはハチドリ電力様との議論を重ねる中でその意義を深く理解し、実際に委員会メンバーの個人宅や事業所の電力契約の切り替えを試みるなど、実践を通じて体得する期間ともなりました。
 こうした一連の取り組みを通じて、私たちは今後も地域とともに歩みながら、持続可能な未来に向けた行動を推進してまいります。
 

ハチドリ電力様とのパートナーシップ結成
ハチドリ電力様様とのパートナーシップ結成が発表されました。 日高神鍋地域の発展と脱炭素化等の目標を強化するための共同取り組みです。

 私たちサステナブルツーリズム委員会では、神鍋高原の持続可能な地域づくりを見据え、新たな地域共助の仕組みとして、ハチドリ電力様様が立案・運用する地域共同基金「1% for Local」の導入に向けた協業を進めています。
 地域共同基金「1% for Local」の概要 「1% for Local」は、ハチドリ電力様様が提供する自然エネルギー由来の電気を地域の個人・法人が利用することで、その電気料金の1%が地域に還元される仕組みです。
 積み立てられた基金は、地域の持続可能な観光、再生可能エネルギーの普及、自然環境の保全など、地域課題の解決を目的とした取り組みに活用されます。
 この制度の特徴は、地域住民に限らず、神鍋高原を応援したいという想いを持つ遠方の方々も、電力の選択を通じて地域に貢献できる点にあります。
 未来を支える基金として、地域と関わる人々の新たな参加のかたちが生まれることが期待されます。
 サステナブルツーリズム委員会では、今後、ハチドリ電力様様と連携しながら、地域住民の皆様への丁寧な説明を行い、本基金の意義を共有しつつ、「神鍋ゆきみらい行動計画」の具体的な実践に向けた基盤づくりを進めていく予定です。 私たちは、神鍋高原の豊かな自然と文化を次世代へ継承するために、この基金を地域の力として育てていけるよう取り組んでまいります。
 

第二部:地域基金フォーラム

TALK SESSION :「自然エネルギーと豊岡・神鍋高原について語り尽くす」

 神鍋山を有する豊岡市日高町に拠点を置く地域事業者が参加し、「自然エネルギーの活用と地域再生」をテーマに意見交換を行いました。
 セッションでは、各発言者が自然エネルギーに関心を持った経緯や、それを地域でどのように活用しようとしているかについて語りました。
 導入当面の課題や工夫、地域との関わりの中で見えてきた可能性など、現場の視点に基づいた具体的な意見が交わされました。
 今後は、地域内外の人々と連携しながら、自然エネルギーを軸とした新たな地域価値の創造に向けて、実践と対話を積み重ねていくことが期待されます。
 

地域共同基金の活用に関するワークショップ :「地域共同基金の使い道をみんなで考えよう!」

 グループごとに分かれ、さまざまな地域問題と共同基金の利用法について議論が行われました。
 ワークショップの参加者は様々な職種の方々で多角的な意見や、業種が異なっていても共通する意見などもあり、時間を超えても意見交換が行われていたのが印象的でした。
 ▪基本的な考え方(全体を通じた共通認識)
 - 雪がなくても、地域を持続可能な観光地として守り続けたい
 - 自然や景観、生き物、人の暮らしなど、多様な地域資源を未来に継承したい
 - 地域内で支え合いながら、外部の協力も得られる仕組みを整えたい
 
 ▪ 基金の具体的な活用提案
 1. 情報発信・外部連携の強化 – 地域外からの寄付を促進するためのPR活動の実施
 - ジオトレイルマラソンやマルシェなど、地域資源を活かしたイベント開催
 - 地域の魅力を再認識するための外部研修の実施
 
 2. 教育・次世代への継承
 - 小・中学生を対象とした環境教育プログラムの開発と実施
 - スキー教室など、自然や地域文化に触れる体験活動の展開
 
 3. 地域資源の保全・活用
 - 景観保全やモニュメントの設置など、地域の象徴となる資源の整備
 - 風穴や山焼きなど、地域特有の資源を再評価・活用する取組
 - 多様な生き物と人の暮らしが共存できる自然環境の維持
 
 4. 暮らしの質の向上と持続可能な仕組みづくり
 - スキーリフトや交通手段の再生可能エネルギーへの転換
 - 地域住民の移動手段の見直しと改善
 - 基金を観光業に限定せず、地域全体の課題解決に活用する視点
 
 5. 公平性と透明性の確保
 - 活動の進捗や成果を可視化するためのレポート作成
 - 教育・人材育成など「ソフト面」への公平な資金配分
 - 「観光業のためだけの基金」と受け取られないような説明と運用の工夫
 
 ワークショップ まとめ
 地域共同基金は、観光振興だけでなく、地域の自然・文化・暮らしを未来につなぐための「共有の資産」です。
 今後は、地域内外の人々がその意義を共有しながら、「透明性・公平性・持続性」を重視した活用が求められます。
 今後の基金運用にあたっては、本ワークショップで得られた多様な意見を踏まえ、地域の声を反映させた柔軟で実効性のある仕組みづくりを進めていくことが重要と捉えております。
 
 
 

・100年後も子どもたちに雪を残したい。兵庫県神鍋高原から始まったハチドリ電力の地域共同基金「1% for Local」は、カーボンニュートラルと持続可能な地域づくりを同時に進める

・雪の恩恵、100年後も 神鍋の脱炭素化へ観光協会が基金 ハチドリ電力、電気料収入の1%繰り入れ

・電気代の1%を、地域に寄付しよう。再エネで地域共同基金を作る「1% for Local」

・ハチドリ電力、電気代の1%で地域に新たな財源を生み出す地域共同基金「1% for Local」を開始

・兵庫県豊岡市・神鍋高原で地域に新たな財源を生み出す地域共同基金「1% for Local」を開始

おわりに
 私たちサステナブルツーリズム委員会は、今後も地域の持続可能な取り組みの一環として、ハチドリ電力様と協業しながら「1% for Local」の活用を推進してまいります。
 また、「神鍋高原ゆきみらい100年宣言」と、それに基づく行動計画の実践を進める上で、これからも地域の皆さまの声に丁寧に耳を傾けながら、地域内外を問わず、私たちの理念に共感し共に歩んでくださる方々と協力し、活動の輪を広げていきたいと考えています。
 神鍋高原におけるサステナブルな観光地づくりにご関心をお持ちの方や、委員会の取り組みに参加・連携を希望される方、意見交換をご希望の方は、ぜひ日高神鍋観光協会までお問い合わせください。
 皆さまのご参加を心よりお待ちしております。 地域基金の詳細は特設ページをご覧ください。
 
 ハチドリ電力 1% for Local
 
 作成者:北村慎(日高神鍋観光協会サステナブルツーリズム委員会)
 写 真:朝倉大地(一般社団法人日高神鍋観光協会)
 動 画:田中貴(スリーウェイムーン)

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